『つくとり』 読了

 ジャンルは、大雑把に分けると伝奇ミステリー。伝奇ゲーは『雪影-setsuei-』以来だけど、やっぱりいいものだ。
 キャラも事件も町も、ルートによってそれぞれ異なる一面を覗かせる構成がステキ。そういった構成は分岐のあるゲームの定番なんだけど、『つくとり』は特にそこが上手かった。
 登場するキャラの大体が裏の顔を持ってたのも印象的。とあるキャラは細かいのも含めれば、5つくらい別の顔を持ってたからコロコロ印象が変わって面白かった。
 九十生は信じてた通り、終盤大活躍。思わぬ方向に(いや、ある程度予想してたけど)。でも形はどうあれ、活躍したことには違いないので嬉しいね。ただ、イマイチ掘り下げが足りてないように感じたので、そこは惜しかった。
 それはそうと、終盤の主人公のタフネスぶりは異常。10mの高さから落ちた上、腹に穴開いてるのに、真冬の湖の中を泳ぐとか死ねる。何だか『Ever17』を思い出してしまった。武も尋常じゃない頑丈さだったからなぁ。